厄年と出産
厄年とは人生の節目といわれる年齢を昔の人が経験から導き出したものであり、その年にはよく災いが降りかかるといわれています。特に男性の42歳、女性の33歳は大厄といわれ、昔から注意が必要な年であるとされているようです。
昔の人は男性の大厄に当たる42歳を仕事における働き盛りの年と認識ており、社会的地位や責任も大きくなることから、ストレスなど疲労が溜まりやすい年齢と定めていました。女性の大厄に当たる33歳は育児の本格化や家事による心身の疲労を心配したことから始まったとされています。
悪いことが起きやすいとされる厄年では、最近の若者は出産にまで影響するのではないかと悩んでいる人もいるようです。例えば結婚式であれは大安を選んだり、お葬式であれば友引を避けるといったように、暦を気にすることと同じ感覚なのでしょう。地域によっては厄年に出産することは良くないというところもあるようです。
しかし、厄年の出産については逆の考えもあります。子供を生むことで厄を落とすという考え方もあるようで、特に気にしないところも多いようですね。女性の出産自体も最近は高年齢化してきましたから、33歳の年に出産する人が昔に比べて増えてきたのかも知れません。ネットでは出産と厄年について質問している人もいました。
現代の人でもそういった言い伝えを気にする人もいるのでしょう。厄年の考え方は様々ですが、出産のように子宝にまで波及するのはあまり良い傾向とはいえませんよね。自分を引き締め、より充実した人生を送るきっかけに厄年を利用するのではなく、ネガティブに考え、行動を制限することを昔の人が望んだとは私は思えません。